ガンプラをもっとカッコよく、そして自分だけのオリジナル作品に仕上げたいと思ったら、【メタルパーツ】の埋め込みは欠かせません。
メタルパーツを使うことで、ディテールの情報量が一気上がり、リアルな質感に変わります。
ただ、初心者にはちょっと難しそうに思えるかもしれませんね。
そんなあなたのために、この記事ではメタルパーツの代用品や選び方、さらには埋め込みのコツまでくわしく解説します。
ガンプラを改造する楽しさ、もっと広げてみませんか?
メタルパーツの効果
ガンプラがある程度上達してくると、挑戦したくなるのがメタルパーツでのディテールアップです。
ガンプラでみんなが使ってるメタルパーツって…何が魅力なの?
そんなあなたに、どんな魅力があるのか?どんな場所に、どんな風に使ったら、どんな効果が生まれるのか?解説しますね。
メタルパーツによる見映えレベルアップ
メタルパーツを使うと、ガンプラの見た目が一気にレベルアップします。
金属の質感って、やっぱりプラスチックじゃ出せないリアルさがありますよね。
確かに、模型誌の作例とか、SNSで見かけるカッコいい作品ってリアルだよね~
バーニアなどにメタルパーツを使うと、ディテールの精密さや重厚感、メカニカルな雰囲気がグッと増して、全体のデザインが引き締まります。
細かな部分にちょっとだけメタルパーツを入れるだけで、作品が高級感あるものに仕上げる効果があるんです。
メタルパーツの使い方次第では、単なるプラモデルではなく、プロフェッショナル的な作品としての完成度を高める効果もあるんですね。
たとえば、武器のディテールや機体のリベットやセンサー部分にさりげなくメタルパーツを追加することで、そのワンポイントが効いてくるんです。
なので、機体全体にたくさんのメタルパーツをこれでもか!と入れるより、プラスチックの中のメタルの方がよく目立ち、その部分だけで十分の効果が生まれるわけです。
以上のことから、メタルパーツの効果的な使い方は、部分的なディテールアップに使い、絶妙なバランスでプラスチックとメタルを組み合わせることがポイントとなりますね。
代表的なメタルパーツ
パーツ名 | 主な使用場所 | パーツ説明 |
---|---|---|
アルミバーニア | メイン、サブバーニア | ハイディテールでシャープな作りなので、そのまま元パーツと交換する |
バーニアノズル | バーニア内 | バーニア内の中心部にあるディテールを再現するパーツ |
メタルパイプ | 動力パイプなど | ザクやグフに見られる動力パイプをシャープな作りに |
スプリング | ケーブルラインなど | メタルパイプに通したり、しましま模様のディテールアップに |
リベット | 外装留め金部分など | 頭が半球状になった、装甲など留め金部分の再現に使う |
リブワッシャー | バーニア基部など | 円形部にギザギザの付いたパーツで、バーニア内や丸ディテールアップにも使える |
チェーン | 武器など | ハイパーハンマーのチェーンなどで使うとリアルさがアップ |
メタルシリンダー | 関節シリンダー部分 | バイプとロッドの組み合わせで、肘や足首によくみられるシリンダーをリアルに再現できる |
バルカンパイプ ガンマズル | 武器 | バルカン砲口やビームライフルの先端形状になっているので、そのまま交換することができる |
モノアイプレート | モノアイ、センサー | センサー類の枠部分がこのパーツ このプレートにレンズパーツを組み込んだり、クリアレジンを流し込んで使う |
アンテナ | アンテナ | ディテールが施されているロッドが、リアルなアンテナが再現できる |
ステンレスメッシュ | 吸排気ダクトなど | 異物侵入を防ぐための網を再現できる 開口してから張るか、プラ板に貼ってディテールアップでもいい |
エッチングディテール | 各部ディテール | いろんな形状のディテールがあり、薄いメタルパーツなので、貼り付けるだけの簡単カスタムが可能 |
メタルスパイク | スパイクアーマーなど | ザクの肩のようなスパイクを、プラには難しい歪みのない真円や先端がシャープなディテールにグレードアップ |
メッシュパイプ | パイピング | 金属メッシュのディテールがリアルなパイピングパーツ キットのパイプディテールを切り取って交換すれば、キラッとワンポイントが効きます |
メタルパーツって、探してみると、いろんなパーツがあるんだね。
全部使ったら豪華仕様だよね~
ザクにメタルパーツを使った効果
ガンダムの中ではヤラレ役的なポジションのザクですが、ザクシリーズ自体はガンダムを凌ぐ数のバリエーション機があります。
これは、モビルスーツが兵器であること、ザクが凡用量産機であることが大きな理由です。
そんな兵器としてのザクシリーズにメタルパーツを使うと、改造の効果が一段と際立ちます。
ザクの装備をさらに際立たせるために、肩のスパイクには先端がシャープなメタルパーツを、シールドやボディ、手脚のパネル部分には、装甲を固定するリベット再現するメタルボール、バーニア部分にはメタル製バーニアで丸ごと交換や、バーニアノズル部分にメタルパーツを埋め込むと、それは正に戦場でのタフな量産機感アップ!の効果となるんですよ。
また、ジオンMSの特徴的なディテール【モノアイ】にメタルパーツを使うと、カメラ構造のリアリティと目の輝きが増して迫力がアップ!
連邦MSをジッと睨みつけるあの恐怖感を、さらに演出することができます。
また、ザクではおなじみの動力パイプをメタルパイプに交換し、シャープさをアップさせたりと、ザクを一段とカッコよくするなら、メタルパーツは外せません。
こうした部分的な改造が、ザクの力強いデザインをさらに引き締め、カスタマイズ効果を最大限に引き出します。
ガンプラファンに人気!おすすめのディテールアップ
ガンプラファンからも、メタルパーツを使った改造は絶賛されています。
Xとか見てると、シャープな作りのガンプラを見るけど、ガンプラファンとしてはそこがたまらないんだよね。
やっぱ、リアルなディテールが目を引くんだよ。
特に、バイプ状のパーツやアンテナなどの細かな部分で使えるパーツやバーニア部分のディテールアップパーツが高評価。
メタルパーツを使うことで、プラスチックには付きもののゲートやパーティングラインの処理をする手間がないうえ、金属ならではのシャープな仕上がりが期待でき、見栄えがぐっと良くなります。
さらに、メタルパーツは耐久性もあるので、アンテナなどの細く折れやすいパーツを保護できるのもメタルパーツの魅力ですね。
バーニアを丸ごと交換するタイプのメタルパーツは、その細かなディテールとプラスチックでは難しい、薄くてシャープな作りが特徴です。
さらに、このパーツは機体装甲とは違い、金属色のまま仕上げることもあり、メタルの光沢や質感がそのまま活かせるのもポイントですね。
また、丸ごと交換しなくても、バーニアの内部にディテールを追加することで、よりメカニカルさがアップできるのが評判良いようです。
こうした要素が、ガンプラ改造におけるメタルパーツの人気の理由となっているのです。
カスタマイズ効果についてはこちらの記事でも書いてます
ガンプラ改造におけるメタルパーツの代用品3選
メタルパーツは、その用途に合わせたものが販売されていますよね。
代表的なもので、バーニア・ガンマズル・アンテナと、そのままでもリアルで、精密なディテールのパーツを手に入れることができるのです。
ガンプラ作品に使えば、キットの仕上がりレベルが上がるメリットの半面、各パーツは高価なのがデメリットで、全身をカスタマイズするには、ちょっと敷居が高いのが実際のところですよね。
そうなんだよ。使ってみたいけど、なかなか踏み出せないんだよね。
失敗も心配だよね。
せっかく高いパーツ買っても、ダメにしちゃったらショックだよ…
そんなあなたのお悩みに、安く買えて、ディテールアップ効果抜群の代用品を3つ選んでお伝えします。
代用1:IC部品
先ずご紹介したいのが、【IC部品】です。
特に基板についている小さな部品で、コネクタやピンなんかが、ガンプラのディテールアップにぴったり。最近の基板はどんどん小さくなっていて、付いてる部品もかなり小さいです。
これ、意外と便利で、ガンプラの1/100や1/144にサイズ的にバッチリ使えるものが多いんですよね。
“いさきち”がよく使っているのが、【ソケットピン】というICパーツ。
【ICソケット】とも言われることがありますが、小さなコネクタ端子で、オス・メスと呼ばれる並んだピンに差し込む形で通電させます。
このソケットは、尖っている方をアンテナやバーニアノズル、穴の開いている方をバルカンマズルやアポジモーターとして使っています。
その他、レンズパーツを組み合わせれば、センサーやスコープとかにもできそうですね。
ものによっては、分解して取り出す手間が必要ですが、たくさん買っても安いので、いろんなところに気兼ねなく使えますよ。IC部品の金属部分は小さくて細かいので、リアルな質感を簡単に再現できます。
手元にある古い電子機器から手軽に取り出せば、コストをかけずにカスタマイズができる点も魅力です。 また、古い電子機器を再利用することは、エコの観点でも素晴らしいアイデアです。よね。
代用2:ビーズ
ちょっと意外かもしれませんが、アクセサリーなどで使う【ビーズ】も代用品として使えます。メタルパーツと比べると価格も安く、穴が開いているパーツなので接着が楽。ビーズは色や形もいろいろあるので、好みに合わせて選べます。
たとえば、100均にも売っているこのようなタイプのビーズは、素材がガラスでメッキされているので、そのまま接着して、アポジモーターにするような使い方ができますね。
また、このような細長いタイプもあるので、穴を開けた中に差し込んで丸ディテールにしたり、砲口を再現することもひとつのアイデアではないでしょうか?
こちらはサザビーでの使用例
ファンネルのマズルとアポジモータの噴射口にビーズを使っています。
ちなみに、モノアイのレンズ基部もメタルパーツで、HQパーツのSPプレート。
もちろん、ビーズには塗装もできるので、機体のディテール追加に使ってもいいんじゃないでしょうか。
ただ、プラスチックビーズならそのままでいい塗装も、ガラスの場合はプライマーを塗ることをおすすめします。
プラモデルの塗装は、通常ではプラスチックをほんの少し溶かして塗料を食いつかせます。ガラスではそれができないので、プライマーという下地を作る溶剤で塗料を食いつかせ、剥がれることのないしっかりとした塗装ができるようになるんですね。
ガラスビーズを使うときは、ここがポイントですよ。
ビーズは小さなバーニアや細かなディテールに使い、メタリック塗装すれば、メタルパーツのような質感を出すこともできます。
コストパフォーマンスも良いので、手軽に試せるのが嬉しいところですね。
ビーズの活用はガンプラ改造の新たな選択肢となりますよ。
代用3:ハトメ
ハトメも優れた代用品ですね。
ハトメは金属で穴が空いているパーツなので、ガンプラにもしっかり固定しやすく、リアルな仕上がりにするのに役立ちます。
“いさきち”もこのハトメを好んで使ってます。
先に紹介した代用品にも言えることですが、金属製の円形デザインは、プラスチックにはないシャープで歪みの少ない真円であることがポイント。
ガンプラを作っていく中で、丸いパーツがうまく成形されていないこと多くないですか?
じゃあ、どうするかというと、形の悪い部分を彫ったり削ったりして修正するか、その部分を出来のいいパーツに交換するという選択肢が考えられます。
一生懸命、形を整えるのも楽しいのですが、当然、失敗するリスクもあります。パーツ交換にも同じことは言えますが、交換失敗ならまた交換すればいいじゃないですか。
ということで、リスク回避も考えて、ディテールアップパーツへ交換、しかも、よりシャープな仕上がりを目指してメタルパーツを使う。そんな感じです。
リアルにカッコよく作りたい!と思ったら、そういった形の悪い部分をしっかり作り込むことで、ピシッと締まった仕上がりにできるんですね。
また、ハトメの円形デザインを活かして、機体の丸型ディテールのシャープ化、バーニア内のディテールアップ、小型バーニア追加といった内容のカスタマイズをすることが多いです。
その他、アイデア次第でいろいろ使えそうですよね。
このようにハトメを使うことで、メタルパーツを使った時のような金属感と重厚感を簡単に再現できるため、改造の幅が広がります。
また、比較的手に入りやすく、コストも抑えられるため、メタルパーツの代用品としてコストパフォーマンスも抜群です。
ガンプラのメタルパーツ: 初めての改造ガイド
ガンプラのディテールアップには、メタルパーツがとっても役に立つのは分かったし、安く買える代用品があるのも分かったけど、どうやって使えばいいんだろう?
初めてのメタルパーツだとちょっと迷ったりしますが、こちらの記事の順番でやれば大丈夫!
やることが分かっちゃえば、あとは行動あるのみです。
メタルパーツの選び方
ガンプラ改造でメタルパーツを選ぶとき、一番大事なのは『どこに使うか』ということ。
たとえば、バーニアや武器のディテールアップには、丸いパイプ状のものやボールタイプ、マズルや砲口に似た形のパーツが使いやすいです。パーツの素材もいろいろあって、真鍮(しんちゅう)やアルミ、ステンレスなんかが選べますが、ディテールアップには加工がしやすくて錆びにくい真鍮がオススメ。
バーニアのメタルパーツなら、丸ごと交換できるディテールアップパーツもあります。マズル用の製品も同様にありますね。
作りもシャープでハイディテールなので、それだけで十分なディテールアップできるのですが、ちょっと高価なのがネックです。
そうなると、部分的なディテールアップが安価で作りやすいですね。
バーニア内の中心から突き出てるバーニアノズルの追加や、小型のバーニアを仕込んで2重バーニアにしたりと、プラスαな感じにするんです。
そうすることで、ワンポイントでキラッとしたディテールアップができちゃうんですよね。
ボディにもメタルパーツを使いますが、小型のアポジモーターならビーズや真鍮パイプ、ロックピンみたいな表現ならメタルボールや虫ピンの頭なんかの丸いものを仕込むとそれっぽくなり、ワンポイント効果あります。
部分的なディテールアップにも専用品が売っているんですが、これもなかなかのお値段になり、数をそろえるとなかなか厳しい。
そこで、ご紹介した代用品がお手軽に使うことができて、ベストなんです。
このように、ワンポイントとなるものには、光沢が意外と大事!
ガンプラの場合、あまりピカピカしすぎると逆に浮いちゃうので、全体のバランスを見ながら部分的に使うのがポイントです。
ポイントポイントで使うことで、メタルパーツの質感を生かしつつ、全体のデザインに統一感を持たせることが可能で、模型的なメリハリが出て効果があるんですね。
埋め込みテクニックの基本
メタルパーツをガンプラに埋め込むときは、しっかり位置を決めて、ピンバイスで穴を開けるのが基本です。さらに、穴を開ける深さも慎重に調整するといいですね。
まず、穴を開ける位置を決めるのですが、キットのモールドに合わせてメタルパーツを使いたい場合は、そのモールド自体が目安になるので、あまり難しいことはありません。
たとえば、バーニアノズルを埋め込みたいと思ったら、バーニア内のど真ん中を狙って、ニードルなどの先端の尖った道具でポイントを打ち、ピンバイスを当てる位置を出します。その位置が、ある程度真ん中になっていれば、大きくズレることなく穴あけができますよ。
貫通させるか、ある程度の深さまで掘るかは状況によりますが、誤って穴を大きくしすぎたり、深く掘りすぎたりしないように、焦らず、少しずつ削りながら進めるのが失敗しないコツです。
どちらにせよ《最初の印をしっかりど真ん中》がポイントとなります。
また、パーツのフィット感を確かめながら、パーツセット面を少し削ると、メタルパーツがぴったりハマります。
これにより、仕上がりの精度がアップして、パーツ浮きしない自然な感じになりますよ。
削るのが難しい場合には、表面とパーツにできてしまった隙間を瞬間接着剤やパテで埋める方法もありますが、処理が大変なので注意が必要です。
メタルパーツの固定方法
メタルパーツを確実に固定するために接着剤を使う場合は、瞬間接着剤やエポキシ接着剤が良いです。それぞれの特性を理解して、パーツセットの場所によって使い分けるとさらにgood!
瞬間接着剤は乾きが早く、すぐ接着できるため、短時間で作業を終わらせたい場合に便利です。
一方、エポキシ接着剤は接着後の強度が高く、時間をかけて確実に固定したいときに適しています。このとき、接着剤が乾くまで、パーツをしっかり押さえて、ずれないように注意することも忘れてはいけません。
瞬間接着剤やエポキシ接着剤をご紹介しましたが、“いさきち”がよく使うのが【セメダイン ハイグレード模型用】です。
【セメダイン ハイグレード模型用】は、水溶性タイプの接着剤で、エポキシと同じく乾燥まで時間がかかります。
が、接着剤を塗ってから2~3分置くことで、接着力が断然アップするんですよ。この特性を活かして、接着剤を塗った後、時間を置いてからパーツを貼り合わせる方がいいんですね。
このとき、間違って接着剤がはみ出してしまっても、固まる前ならキレイにふき取れるのも魅力。
もちろん、乾燥して固まれば、強力に接着されるので、メタルパーツとの相性も抜群ですよ。
メタルパーツ使うなら、ピンバイスはマストです
接着剤の記事はこちらでもご紹介しています
ガンプラ改造術!メタルパーツの埋め込みテクニックと代用品3選まとめ
ガンプラの改造にメタルパーツを取り入れることで、見た目や質感が格段にアップします。
まとめ
- メタルパーツを使うとディテールの精密さや重厚感がアップする効果がある
- 人気のメタルパーツはアンテナとバーニア
- メタルパーツの代用品としてのおすすめは、IC部品・ビーズ・ハトメ
- 『どこに使うか』でメタルパーツに何を使うかが変わる
- メタルパーツを上手に埋め込むには、正確な穴あけと接着剤でしっかり固定すること
使いどころとパーツ選び、埋め込みテクニックをマスターすれば、初心者でも本格的なカスタマイズができちゃいます。
さらに、メタルパーツの代用品としてIC部品やビーズ、ハトメなども活用でき、コストを抑えつつもディテールアップが楽しめます。
いろいろ試して、自分だけのオリジナルガンプラをぜひ作ってみてください!
それでは、
Let's enjoy Gunpla more!
ヤフオク出品もやってます!
“いさきち”が作成した完成品をたまにヤフオク出品しているときがありますよ~
良かったらのぞいてみてくださいね。