あなたはガンプラ制作をする中でノコギリを使いますか?
素組みなど説明書どおりに組み立てるなら使う必要はないかもしれませんね。
ところが、ちょっとステップアップしてカスタマイズするようになると大きく形を変えたくなったりします。
キットのままだと首が長くてカッコ悪いなぁ
脚を長くしたらスタイル良くなってカッコいいんだけどな~
このキットのこのパーツを別のキットに移植したいな
そんなチャレンジ精神がでてきちゃったら、この記事が参考になります。
プラモデル制作用ノコギリの使い方からどんな種類があるのかまでお伝えしますね。
ガンプラで使えるノコギリはどんなもの?
ガンプラでノコギリ?
そんな風に思ったかもしれませんね。
ノコギリといったら、木を切る大きなものや高枝ノコギリみたいな刃の厚みとギザギザの広いものが思い出されるのではないでしょうか?
ぼくもガンプラでは使ったことはないなぁ
ガンプラでノコギリを使うパターンってどんな時か…
そんな疑問にお答えしますね。
どんな時に使う?
ガンプラ制作でノコギリを使う場面ってどんな時でしょう?
ランナーから切り取るならニッパーだし、プラ板切るならカッターだし…
ノコギリも切るものだけどガンプラで使うとなると…
ガンプラも素組みやキットのまま作るなら必要ないですが、改造をするときには使うことがあります。
例えば、キットの腕や脚を長くしたり短くしたりして自分好みのスタイルに変更したりします。
そんな時に切りやすいところをノコギリで切断し、加工してから再接着なんてことをするんですね。
また不要な部分をごっそり切り取る場合やスジ彫りにもよく使います。
このように簡単に作るときには使いませんが、改造するようになると何かとお世話になるのがノコギリなんですね。
どんなサイズがいい?
僕も素組みにだいぶ慣れたし、改造してもっとカッコいいガンプラ作ってみたいぞ!
思いっ立ったが吉日!まずはチャレンジ大切です。
それではいったいどんなサイズがガンプラには合うのでしょうか?
ひとくちにノコギリといっても、木を切るくらいの大きなものは使えませんよね💦
使う場面で大きさ・刃の厚さが変わってくるのですが、例えば、単純にプラ棒や部品を切り分けたいならプラモデル用で刃の厚さが0.3㎜ほどのものが使いやすいですね。切断面(切り跡)が荒く刃が厚い分削れる分は多くなりますが、後で整えるなら、それほど問題はないでしょう。
一方、スタイル改造で腕を半分にするといった場面になると刃の大きさや厚みが重要になってきます。
この場合、刃の厚みが特に重要で、厚みの分多く削れてしまうので、その分含めた長さで切る必要があります。
以上のことからガンプラに使うノコギリはプラモデル用の刃の厚みが薄い小回りの利くノコギリとなりますね。
切るときの準備
それじゃ使い方も分かったし、早速切ってみますかね!
イサ兄ちゃん!なんか準備した方がいいみたいだよ
カイちゃんの言うとおり、切る前に準備しておいた方がいいことがあります。
油性ペンやシャープペン
パーツを切るときの目印やラインを引くのに役立ちますよ。
ペンは油性の方がインクが弾かれることなくラインが引けます。
シャーペンなら2Bや3Bのような濃い芯で、クルトガのような勝手に尖るペンがおすすめです。
マスキングテープ
マスキングテープは線を引く代わりにテープを貼り(巻き)、
その直線部分を目安にして切り込んでいきます。
腕や脚を分断するときに役立ちますよ。
ガイド(あれば便利)
ガイドとは上の画像のような本来は木材などを切るための道具で、こちらはホームセンターで手に入れたもの。
まっすぐに切れるだけでなく45°角などをつけて切ることも可能です。
プラモデルの小さい部品だと切りづらいかなぁと感じます。
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スジ彫りにも?ホビー用ノコギリのガンプラで使う方法
ここからは実際使う方法をお伝えします。
どんな時にどんなものをつかうのがいいのかを解説していきますね。
ノコギリの使いどころ
ノコギリなんだから切るためにあるんでしょ?
そうですよね。
ノコギリの使いどころ…ことガンプラだとこんな感じでしょうか?
・パーツの不要部分の切り取り
・パーツのほしい部分の切り取り
・腕脚や胴体などスタイル変更するときに分断する
・直線のスジ彫り
・モールドの彫り直し
次に詳しくお伝えしますね。
パーツの不要部分、ほしい部分の切り取り
ディテールアップやカスタマイズするときに切り取りすることはよくあります。
例えばプラ製ディテールアップパーツでもキットの余剰パーツでも、ある部分だけほしいという場合があります。
そんなときはノコギリで使わない部分を切り取り、ほしい部分だけ切り出すという具合にしていきます。
大まかに切り出すなら刃が厚く大きめなノコギリでも問題ないですね。
しかし足に付いてるバーニアだけほしいとか、入り組んだ細かな部分を切る場合には刃が薄い小回りの利く小さなノコギリがとても使いやすいです。
スタイル変更するときに分断する
スタイル変更には腕や脚・胴体を二分して、長くしたり短くするのですが、この分断作業でノコギリの出番です。
プラ板の切り出しのように、カッターやデザインナイフで切るのこともできるでしょうが、とてつもない時間と労力がかかってしまいますよね。
そんなときノコギリなら簡単に切り分けられるのですが、この切る作業も注意することがあります。
ひとつはノコギリの刃の厚さ。
前項でもお話ししたように、切った跡は刃の厚みの分削れているのです。(切りしろ)
例えば0.3㎜刃なら0.3㎜分余計に無くなってしまうので、延長加工ならば延長分+0.3㎜で計算しないと、思ったとおりの寸法にはならないということなんですね。
このように刃の厚みを考えながら加工する必要があるんです。
ふたつめは、切断するときに切る目安になるものを準備すること。
切るところに油性ペンで線を引いたり、マスキングテープでぐるっと巻いて、それを目安に切ることで曲がることなく、まっすぐに切断しやすくなるのです。
適当に切っちゃうとあとで処理が大変になりますので結構重要なことなんですよ。
直線のスジ彫り、モールドの彫り直し
スジ彫り・彫り直しには、タガネやラインチゼルなどさまざまな工具があるのですが、直線的に彫るならノコギリも役に立ちます。
この場合のポイントは、刃の厚みでその厚みの直線を彫れるということ。
スジ彫りでは線の太さはかなり重要で、太さの違いでイメージがかなり変わってしまいますからね。
また、ノコギリがタガネなどより優れているのが材質の違う部分でのスジ彫りです。
例えば、画像のようなパテで埋めたところとプラスチックを通る直線を彫る場面。
プラスチックとパテは材質が違うので、その硬さも違ってくるんですね。
つまり、この状態でパテ側からスジ彫りすると、プラスチックの部分で引っかかる感じになり、まっすぐにスジ彫りすることが難しいのです。
そこでノコギリの出番です!
その細かいギザギザで、材質の違いを物ともせず確実に直線を彫れます。
このようにノコギリはいろんな使い方ができるんですね。
ノコギリを使う時の注意点
ノコギリはナイフやカッターのようにシャープな切れ味はないものの、そこはやはり刃物。
扱い方に気をつけないとケガをします。
特に薄刃のホビーノコは、0.1~0.3㎜と刃が薄く、油断していると指が簡単に切れてしまいます。
それはもうカッターと変わりません。
刃物を使う時と同じように、切る方向に指を置くことは避けた方がいいですね。
とはいえ、パーツを切断するときにどうしても持たなきゃなれないときもあるんですよね~💦
そんなときは十分気をつけながら、ゆっくり切っていきます。
パーツが切り終わる直前で指を逃がせるように意識しておいた方がいいですよ~
よくやるディテールアップのスジ彫りはこちらでお伝えしてますよ
“いさきち”も使ってるおすすめノコギリ
オルファ ホビーのこ
模型製作などに便利なクラフト専用細目ノコギリ 刃の厚み0.35㎜ |
ボディ自体はアートナイフプロと同じものなので、刃先を変えればナイフも使えます。 ノコギリを使った感じでは、細目とはいっても刃が厚く、他の物に比べて歯が粗目になっているため、意外と細かい部分を切ることが難しいです。 切り口が荒くなってもいいザックリ切断なら、パワフルに切れるので使いやすく感じました。 “いさきち”は旧キットとのミキシングするときの大まかな部品切り出しに使うことが多いです。 |
ウェーブ グリップのこ
プラスチック製の柄をつけたステンレス製エッチングソー 刃の厚み0.15㎜ |
エッチングソーとは、細かな部分を切り出すのに便利なノコギリです。 刃の厚みも0.15㎜なので切りしろ(【スタイル変更するときに分断する】参照)が少なく、切断サイズに影響が出づらいことが特徴です。 刃の形状も4種類あって、細身の刃なら細かな部分の切り出しでも、きれいに切り出すことができるんですよ。 その他にもスジ彫りで0.15㎜幅で彫ったり、付属のパーツを使って同じ高さの線を入れたりもできます。 とても便利なノコギリですが、ステンレス刃が薄いこともあり非常に曲がりやすく、ちょっと無理をすると簡単に曲がっちゃいます。(グリップに[A]とある刃先の曲がり) また一気に切れないので、ゆっくりと少しずつ切り取ることがとても大切です。 細かな部品の切り出しや開口など改造には欠かせないノコギリですね。 |
シモムラアレック ハイパーカットソー
職人堅気シリーズのハイパーカットソー 刃の厚み0.1㎜ |
なかなか高価なノコギリですが、とてつもない切れ味と切断面のキレイさで納得の性能を持っています。 一番上のPRO-Rは、細かな切り出しで使う取り回しの良いノコギリ 真ん中が大きく切断したいとき効率よく切れるノコギリ 一番下のPRO-SSは、HYPER CUT SAW0.1の歯の目が細かいVerで、幅増しや延長短縮はこのノコギリを使っています。 切りしろが少なくきれいなので、加工がしやすく、とても気に入ってます。 こちらも薄刃で変形しやすいので取扱注意ですが、作業が大幅にはかどるのでおすすめですよ! |
薄刃ノコギリでカットしたパーツはこう使うといいですよ
ノコギリで切り取ったパーツとメタルパーツを交換してみましょう
ガンプラ制作でのノコギリでおすすめは何?所有する精密ノコギリ3選
まとめ
いかがでしたか?
ガンプラでノコギリもアリだと思いませんでしたか?
ガンプラにノコギリって発想があまりなかった“いさきち”でしたが、意外と多くの場面で使うことに気づかされました。
まとめ
- ガンプラで使うノコギリはプラモデル用の小型で刃の薄いものがおすすめ
- ガンプラでノコギリを使う場面は改造するときやスジ彫りするとき
- プラモデル用ノコギリは刃が薄いのでナイフのように切れやすくケガに注意!
- ガンプラでのノコギリ使いどころは切り取り、切断、スジ彫りが有効
- ノコギリは使いどころによってサイズや刃の厚みが重要になってくる
以上のように、よく使うものではないのですが、使うときは種類を選ぶことが必要になります。
とはいえ切断するにはもっとも適した道具。
一度使ったら手放せなくなりますよ。
ぜひ使ってみてください!
それでは
Let's enjoy Gunpla more!
ヤフオク出品もやってます!
“いさきち”が作成した完成品をたまにヤフオク出品しているときがありますよ~
良かったらのぞいてみてくださいね。