ガンプラ塗装をするなら、一度はやってみたいエアブラシ塗装。
筆塗りよりも美しい仕上がりを実現できますが、道具の使い方や塗装テクニックをマスターするには時間がかかります。
ですが、実際に塗装してみなきゃ上手くはなりませんよね。
この記事では、そんなあなたにエアブラシ塗装で便利な道具と時短塗装のコツに加え、 さらにワンランクアップするヒントと道具を解説します。
エアブラシを上手に使えれば、塗装の楽しさが倍増すること間違いなしですよ!
中級者がエアブラシ塗装をするための環境を整える
少しずつカスタマイズもできるようになったし、筆塗りで部分塗装もできるようになったよ!
今度はエアブラシを使った塗装がしてみたいなぁ~
だったら、何が必要になってくるんだろうね
筆塗り塗装とは違い、エアブラシ塗装をするときは塗料の飛散や臭いが多く発生するため、できるだけ環境を整えるのが良いですね。
塗装ブース
簡易塗装ブース
- 手軽に設置できる組み立て式
- コンパクトで収納しやすい
- 価格も財布に優しい
- 段ボールなどで自作も可能
代表的なものでは、GSIクレオスのMr.簡易塗装ブースですね。
小ぶりなサイズで簡単に設置できるので、手軽に塗装を楽しめます。
段ボール製で価格も安く、ファンを追加すればグレードアップも可能。
溶剤臭を抑えることは難しいですが、何もないところでエアブラシ塗装をするよりは、塗料の吹き返しもなく快適に作業できそうですね。
“いさきち”は、自作で段ボールブースを作り塗装していましたが、作る手間とこの価格を考えれば、選択肢のひとつに入るのではないでしょうか?
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ファン付き塗装ブース
- ファンで塗料のミストを抑える
- より細かい塗料粒子もキャッチできて、臭いにも対応できる
- フィルター交換が必要
シロッコファンやプロペラ状のファンが付くことで、吹き返しと臭いを大きく防ぐことができます。
GSIクレオスのMr.スーパーブース コンパクトや、エアテックスのレッドサイクロンLなど、多くのメーカーから発売されていることから、塗装ブースのメインタイプなんでしょうね。
価格はちょっと張りますが、ファンの有り無しは大きな差となります。
“いさきち”は旧モデルのレッドサイクロンを使っていました。
自作段ボールブースからのステップアップは効果的で、しっかりミストを吸ってくれますし、溶剤臭もかなり抑えられていました。
家族からの苦情も減りましたから、間違いなしです。
旧モデルはLEDライトがなかったのですが、自前で準備して解決しました。
問題だったのは、排気ダクトの取り付け部分が長いため、ダクトの取り回しとブース置き場に苦労したことを覚えています。
補足
最新のレッドサイクロンL2では、ダクト付け根にL字ホーススリーブが付いて、置き場所問題に対応できるようになったようです。
特殊な塗装ブース
- 吸引力が強力
- 構造が単純で、メンテが楽
- 塗料の粉末が多く付いて汚れやすい
- 溶剤臭はかなり抑えられる
《特殊な》となっていますが、プロペラタイプより吸引力が強いシロッコファンが付いていて、ブースのサイズも大きめ、ミストや溶剤臭をより抑えることができるものとなります。
価格はかなり高価ですが、文句なしの高性能。
塗装量や塗装回数が多くても、十分対応できる塗装ブースですね。
タミヤのスプレーワーク ペインティングブースII(ツインファン)や、ガットワークスのネロブースがそれに当たります。
“いさきち”の部屋は、設置スペースが広くないので、ネロブースminiを愛用していますが、シロッコファンと抵抗のない排気構造で、強力な吸引力で消臭効果抜群です👍
miniでこれだけ体感できるので、上位品のネロブースはどれ程?と、期待は大きくなってしまいますね。
いつかは使ってみたいと思う“いさきち”であります。
最強と思われるネロブースminiですが、ひとつ難点を言えば、ファンの排気口の向きが気になります。
上向きのネロブースなら幅をとらないのですが、miniはダクト接続部の問題で、ブース横に余裕がないと設置が難しいです。
ちょっとしたことなんですが、自宅での塗装となると、窓も設置場所も限りがありますからね~
“いさきち”の部屋での話ですが、設置に工夫が必要になることもあるのは注意点です。
とはいえ、性能はピカイチですから、本格的にガンプラをやるならぜひとも使ってもらいたい塗装ブースであります。
エアブラシ用コンプレッサー
エアブラシの動力になるコンプレッサーは、安定したエア圧を作れることが重要です。
小型で静かなコンプレッサー
- 静音設計で夜でも使いやすい
- エア圧が安定している
- 価格は高め
ガンプラを長く続けるなら、断然エアコンプレッサーがおすすめです。
特に静音設計の静かなコンプレッサー。
ガンプラを作る時間は日中だけではないですよね。
仕事や学校から帰って作る方や、夜、子供が寝てから作る方、作る時間は人それぞれですが、夜に塗装するなら、動作音の静かなコンプレッサーだと嬉しいですよね。
また、エア缶とは違い、連続で使っても、冷えによるエア圧低下がないのがコンプレッサーのいいところです。
“いさきち”は、定番のGSIクレオスのMr.リニアコンプレッサーL5を10年以上使っていました。
リニアコンプレッサーは、コンプレッサーの作動音も気にならず、エアブラシ塗装では十分なエア圧で、何の不満もありませんでしたホコリを飛ばすには圧が弱いかな?
塗装するだけならいいのですが…
“いさきち”は、塗装前に除電ブラシでホコリを取って、塗装に入っていました。
しかし、ブラシの持ち替えは手間だし、エアを吹いた方が効率がいいんじゃないかと思ったのです。
ところが、L5のMAX0.12MPaではエア圧が弱くて、思うように吹き飛ばせないのです。
単に塗装するだけなら、必要十分なんですけどね…
タンク付きコンプレッサー
- エアタンク付きで安定したエア圧供給
- 長時間使用に適している
- 大型で場所を取る
先に紹介した【小型で静かなコンプレッサー】で、ガンプラのエアブラシ塗装では十分な性能であり、タンクが無くても不便はしません。
それでもタンク内のエアを使うメリットは、エア圧の安定とエア容量が増えることです。
また、タンク内に一定量のエアが溜まると、コンプレッサーが停止する機能もあり、コンプレッサー自体の負荷軽減や節電にもなりますよ。
“いさきち”もL5のエア圧不足を機に、いま話題のRAYWOODのニトロコンプ V1&エアタンクを購入してみました。現時点では購入直後でレビューできませんが、MAX0.4MPaのエア圧に期待している今日この頃です。
【番外】エア缶
- 価格は安価で手軽に使える
- 連続使用には不向き
- トータルではコスパが悪い
コンプレッサーではありませんが、初めてエアブラシを使うときに、
まずは試しにコレから…
と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?
かく言う“いさきち”も、エア缶からのスタートでした。
お手軽ではあるものの、連続使用すると缶が冷えて圧が低下する。
単体で考えると安いが、使えば使うほどコストが良くない。
そんな理由から、たくさん作ったり、長く続けるならコンプレッサーを購入する方がお得ですね。
ワンランク上の作品を目指すための追加道具
レギュレーター
エア圧を調整できる機能があります。
エア圧の調整のほかにも、空気中の水分を除去できるエアフィルターが付いているものもあるので、標準で付いていないコンプレッサーを使うなら、追加した方がいいですね。
エアブラシ
エアブラシは塗料を霧状にして吹き付ける道具です。
塗料カップの容量やノズルサイズなど、用途に合わせた種類を選ぶことが大切ですね。
シングルアクションエアブラシ
- 構造がシンプルで扱いやすい
- 塗装量の調整が難しい
- 細かな塗装には不向き
シングルアクションは、ボタンを押すだけで塗料が出るシンプルな仕組みで、簡単にエアブラシ塗装が楽しめます。
単色で塗りつぶすような塗装の場合は、特に問題もなく使うことができます。
“いさきち”はが使っている、GSIクレオスのNL3 0.3mmは、もう廃盤ですが現役ですよ。
こちらはニードルレスの吸い上げ式シングルアクションです。下地塗装でベタ塗りや薄めのサフを吹く場合(ノズル0.3㎜なので、詰まることがあり、吹きづらいですが…)に使っています。
ボタンのON/OFFのみで塗料が出るので、気楽に吹けるから楽ですね。
ダブルアクションエアブラシ
- 塗装量と空気圧を独立して調整可能
- 細かい塗装にも対応
- 価格は高め
ダブルアクションは、エアブラシの代表的なタイプですね。
ボタンを押してエアを出し、そのまま引いて塗料を出すといった使い方をします。
“いさきち”も、GSIクレオスのプロコンBOY WAプラチナ0.2 Ver.2とPROFIXの TH-C01を持っていますが、メインはプロコン0.2㎜を使います。
ノズルが細いので、サフやメタリック塗料を吹くことはできませんが、迷彩やグラデーション塗装をするには、とても使いやすいですね。
最近はシンプルにベタ塗りすることが多くなったので、一気に広範囲に吹ける0.3㎜が欲しくなり、話題になっていたTH-C01を購入してみました。
お手頃価格で、手元でのエア圧調整も可能なので、どんな感じなのか、今から楽しみであります。
TH-C01で塗装してみました。
低価格のエアブラシということで、心配はありましたが、しっかり塗装できます。
“いさきち”はHGをよく作るので、0.2㎜でもいけるのですが、さすがの0.3㎜。
大きく広いパーツを塗装してみると、吹き付け範囲が広いので、楽に塗装できました。
しかし、価格なりとも思える部分もあります。
それが部品の厚みです。プロコンと比べると、カップの淵・蓋、エア圧調整部分がかなり薄いですね。
ちょっと弱弱しくありますが、丁寧に扱えば、問題ないでしょう。
ガンプラ塗装をレベルアップさせる便利な道具
塗装道具ってたくさんあるけど、どんなものを買えばいいのかな?
うんうん!
やっぱ、道具によって塗装作業のやり方も変わってくるから、道具選びは大切だよ
この項目では、塗装準備の時間を短縮したり、作業効率を上げるための道具を紹介します。
塗料皿
塗料皿は、塗料のを混ぜて色を調整したり、エアブラシに塗料を補充するために使用します。
筆塗りとエアブラシでは、使う塗料の濃さが違いますよね。
それぞれにベストな濃度にするために、塗料皿を使うと便利です。
使い捨てパレット
- 経済的
- 洗浄不要
- 濃度調整には不向き
主に、筆塗りで使うことが多いです。
パレットなので、エアブラシ用に塗料を薄めるのは難しいですね。
ステンレス製塗料皿・PP製塗料皿
- 丈夫で長持ち
- 洗浄が簡単
- 皿の淵が深く濃度調整できる
金属やプラ製の塗料皿は、繰り返し使える分、洗浄が面倒という欠点があります。
しかし、洗浄自体は難しいことはなく、簡単にキレイにできますよ。
なにより、丈夫で深さがあるので、色混ぜがしやすく、濃度調整もお手のものです。
手軽さはないものの、トータルで考えれば、こちらの方が使いやすいのではないでしょうか。
それほど高価なものでもありませんしね。
マスキング
ガンプラの塗装で、色の塗り分けをするにはマスキングが必要になります。
マスキングには種類があり、隠したい場所の形に合わせた種類を使うことがキレイに塗り分けるコツでもあります。
紙マスキングテープ
- 手軽に使える
- 低価格
- 幅や種類が豊富
マスキングテープと言えば、初めに思いつくのが紙のテープではないでしょうか?
とても多くの場面で使いますし、しっかりと直線が出せるので、ピシッとした塗り分けができます。
いろんなサイズや粘着力のものがありますが、細く切ったり、好きな形にしたりと簡単に加工できるのも、紙マスキングテープの使いやすいところですね。
“いさきち”は、定番タミヤのマスキングテープ(6~18㎜)とアイズのマイクロマスキングテープ(0.4~3㎜)を主に使ってます。
少し厚みがあってコシがあるので、しっかり塗り分けができるところが、好んで使う理由であります。
マスキングゾル
- 細かい部分にも対応
- 剥がれにくい
- 乾燥後に剥がす必要がある
マスキングゾルはテープではありません。
液体マスキングというもので、いろんな形・場所のマスキングができるのです。
乾燥時間が必要ですが、曲線や奥まった場所へも塗ることができるので、テープでは難しい場所では、液体マスキングを使ってみるといいですね。
さまざまなメーカーの商品がありますが、使い方に大きな違いはありませんので、購入しやすさや使いやすいものを選ぶといいですよ。
曲線用マスキングテープ
- 曲面に追従しやすい
- テープの厚みがあり、スジ彫りも可
- 細いサイズはない
- 細切りはできない
曲線用マスキングテープは、紙マスキングテープでは対応できない場合に使います。
材質もビニール素材なので、多少の曲線にも沿って貼ることができます。
ゾルでも曲線は書けますが、ビシッとしたラインを出すことは難しいので、直線的な塗り分けにはこのタイプが最適ですよ。タミヤからしか販売されておらず、幅も限定されていますが、曲線のスジ彫りにも使えたりするので、“いさきち”は重宝しています。
追記
“いさきち”が、よくお世話になっている[ヨドバシドットコム]で、タミヤ以外の曲線用マスキングテープを見つけました。
TAKEDAのラインテープというもの。
こちらは0.5㎜ですが、幅とカラーの種類も選べます。
ラインテープではありますが、マスキングテープとしても使えると書いてありました。
ガンプラ塗装ではおなじみのアイテムはこちらでもご紹介しています。
その他便利な道具
できれば、楽にガンプラ塗装したいよね
片付けもチャチャっとできれば、塗装モチベーションもアップ!
あれば更にエアブラシ塗装が楽になる道具をご紹介します。
エアブラシ洗浄液
- エアブラシの洗浄の必需品
- 塗料の詰まりを防ぐ
- 種類によっては洗浄力に差がある
GSIクレオスのMr.ツールクリーナー改やガイアノーツのマイルドツールウォッシュが有名ですが、割とお高いですよね。
“いさきち”は【NKK洗浄用シンナー】というものを使っています。
洗浄力は、専用のツールクリーナーに劣りませんし、まとめて買えば、かなり安く手に入れることができますよ。
3~4年使っていますが、エアブラシや筆に悪影響は出ていないと感じます。
とはいえ、メーカー指定外の溶剤ですので、自己責任でのご使用をお願いします。
エアブラシスタンド
- エアブラシを安定的に保管
- 作業スペースを確保できる
- 塗料をカップに入れるときに便利
コンプレッサーに付属していたりすることもありますが、ガンプラを作り続けていくと、エアブラシが2本、3本と増えていくこともあります。
そうなっていくと当然、置く場所に困りますが、複数かけることのできるブラシスタンドがあれば安心ですね。
他にも、カップに塗料を入れるのに絶対的に必要なので、付属していない場合には準備しておくと便利です。
持ち手&乾燥台
- 各種サイズを用意
- 自作でも作れる
- 乾燥台選びには注意
塗装するときに重要なのが、塗装したパーツに触れないことです。
塗装が乾かないうちに触れてしまい、ホコリが付いたり、指紋が付いてしまったときの絶望感と言ったら…
そんな悲劇が起こらないよう、持ち手が必要になりますね。何より塗装しやすくなりますから。
その持ち手を置く場所が乾燥台です。
持ち手の柄やクリップ部分、乾燥台なら刺す部分の穴の大きさなど、それぞれサイズが違っていることがあります。
細い柄の持ち手を大きな穴の乾燥台に刺してしまうと、持ち手がガタついて不安定になり、最悪落下してしまうことも…
そんなこともありますので、サイズが合うものを使うといいですよ。
ちなみに、“いさきち”は100均グッズの猫の爪とぎを乾燥台として使い、100均のくしで自作した持ち手を使っています。
近頃は各メーカーから、いろんな種類が販売されているので、購入する方が安上がりかもしれませんね。
その他、こんなものもあるとグッと完成度や便利さが上がります。
ワンランク上の作品を目指すための追加道具 | |
スポンジ | チッピングやぼかし表現に |
綿棒 | 筆跡の修正やウェザリングに |
メタルプライマー | 金属パーツの塗装下地に |
クリアーコート | 塗装の保護とツヤ調整に(光沢、半光沢、つや消しなど) |
【合わせて読みたい】こちらの記事でも塗装で役立つ道具を解説しています
ガンプラ塗装を効率よくすすめる時短のコツ
ガンプラを作る中で、塗装にかける時間って結構長いですよね。
上手く進めて時間短縮できれば、ガンプラをもう1体多く作れるかも…って思いませんか?
そんなあなたに、塗装時間を短縮し、効率よく作業を進めるためのコツを紹介します。
【中級者向け】ガンプラエアブラシ塗装で便利な道具と時短塗装のコツまとめ
エアブラシ塗装は、練習と経験によって上達していくものです。
今回紹介した道具やコツを参考にチャレンジして、レベルアップを目指してみてはいかがでしょうか?
上級者への道は険しいですが、その分できたときの達成感は格別です。
楽しみながら続けていけば、必ず目標に到達することができますよ
それでは
Let's enjoy Gunpla more!
ヤフオク出品もやってます!
“いさきち”が作成した完成品をたまにヤフオク出品しているときがありますよ~
良かったらのぞいてみてくださいね。