ガンプラを仕上げるとき、トップコートって最後の【決め手】みたいなもんなんですよね。
トップコートを使うと、塗装したパーツをしっかり保護できるし、種類によっては、色も長持ちするんです。それだけじゃなくて、キットの雰囲気がグッと良くなるので、見た目にかなり変わってきます。
でも、トップコートには種類がいろいろあって、どう仕上げたいかによって選ぶ種類が変わってくるので、迷っちゃいますよね。
そこで、この記事では、ガンプラに使いやすいおすすめのトップコートと、その使い方のちょっとしたコツをていねいにご紹介します。
ガンプラに使うトップコートの基本知識と種類
僕は今までトップコート使ったことないけど、最近はメジャーなアイテムだよね
トップコートって、そもそも何なのかな?
そんな当たり前に使うトップコートって、どんな種類があるのかを細かく分けて解説しますね。
トップコートとは何か?
トップコートって、言わばガンプラの表面を守るための優れた透明仕上げ剤なんです。
トップコートには、【ツヤあり】【半ツヤ】【つや消し】の3種類があって、それぞれ仕上がりが違うんですよ。
ツヤありだとキラッとした光沢があって高級感が出せるし、つや消しならマットで落ち着いた感じに仕上がります。半ツヤはその中間で、ほどよく光沢を残しつつ、しっとりした質感の何にでも合う感じ。
脳内のイメージに合わせ、この3つを上手く使い分けて、こだわってみるのもまた楽しいですよ!
ガンプラに適したトップコートの種類
ガンプラへのトップコートは、それぞれ仕上がりが違うので、ガンプラのイメージに合わせて使い分けると、完成度がぐんと上がりますよ。
ここでは、それぞれの特徴をくわしく解説します。
まさに【リアルな質感】って感じの仕上がりになります。
光を抑えて、落ち着いた感じに作りたいときにはピッタリ。地味だけど、存在感があってカッコいい仕上がりになります。
たとえば、陸戦用のジムやザクのような、ミリタリーテイストの強い作品に登場するMSがよく似合いますよね。
ツヤありとつや消しの中間的な質感。ほどよい光沢があって、自然な感じに仕上がります。
実際にある兵器の表面って、完全なマットじゃないですよね。キラキラしてはいないけど、ちょっと塗装面の光沢を感じる…そんな半光沢もアリですよね。
半ツヤなら、どんな色にも馴染みやすく、バランスが取れているので「どうしよう?」って迷ったときにはこれがベストチョイスですよ。
ツヤありは、その名の通りしっかりと光沢が出るので、メタリックカラーやパール仕上げにしたいときに使うと特に映えます!
ボディカラーが金色の百式や赤のサザビー、白のキュベレイなどのエースパイロットが乗る機体の方が、光沢でキラキラさせるのが似合いますよね。
このように、エース機らしいシャープさや高級感を出したいときには、このツヤありで、インパクトある作品に仕上げてみることをおすすめします。
以上のような、それぞれのトップコートが持つ特徴をうまく活かして、自分が目指すガンプラの仕上がりを楽しんでみてはいかがでしょうか?
水性とラッカー系の違いと使い分け
トップコートには【水性】と【溶剤系】の2タイプがあって、これを使い分けるのが大事なんです。
塗装に合わせて選ぶことで、塗装面にダメージを与えることなく、しっかりコートできます。
水性トップコート | 【水性トップコート】は、扱いやすくて安全性も高いので初心者向け。においも控えめだから、室内でも使いやすいんです。 また、雨降りなどの湿気の多い日に起こりやすい、表面が白くなってしまう現象[カブリ]が起こりにくいのも水性の優れたところです。 ただし、[起こりにくい]だけで、全く起こらないわけではないので注意。 でも、初めて使うなら、この【水性トップコート】がオススメです。 |
溶剤系トップコート | 【溶剤系トップコート】は、強力なコーティングで耐久性バツグン。特にラッカー系塗料を使ったときは、この溶剤系がぴったり合います。 その分、強力な溶剤が水性塗料を溶かしてしまうことがあるので、注意が必要ですが、仕上がりもキレイで、傷や色あせに強く、長くそのままの姿を楽しめるのがポイント。 少し[カブリ]が心配ですが、コツを知っていればそれほど恐れるものではありません。また、水性よりにおいが強いので、換気やマスクは、よりしっかりした方がいいですね。 |
塗料に合わせたトップコート選びをするのもとても大事。ガンプラの仕上がりの大切な部分なので、ここもこだわってみるといいですよ!
ガンプラにおすすめのトップコートアイテム
ガンプラにマッチするトップコートってどれだろう?
トップコートはガンプラだけのものではありませんが、ガンプラで使いやすいアイテムを解説します。
また、“いさきち”個人的な使って良かった!or使ってるイチ押しアイテムをご紹介しますね。
GSIクレオスの【水性トップコートシリーズ】
Mr.トップコートは、ガンプラファンから絶大な支持を集めているシリーズで、水性なので初心者にも扱いやすいんです。
ラインナップは[つや消し][半ツヤ][ツヤあり]の3種類が揃っていて、仕上げたいイメージに合わせて選べます。
使いやすさと仕上がりの満足度は、ガンプラ好き納得の、まさに定番アイテムです!
ガイアノーツの【Exシリーズクリアー】
Exシリーズクリアーは溶剤系トップコートの中でも、プロモデラーにも愛用される高品質がポイント。
溶剤系の中でも、ハードな塗膜といわれ、ウレタンに迫るほどの耐久性があり長期保存にも強いので、完成品をしっかり守りたい人にはぴったりです。
ツヤありクリアーは表面がツルツルになるので、トップコートだけではなく、スミ入れ・デカール貼り・ウェザリング前の下地処理としても、とっても頼りになるアイテムですね。
スミ入れがスッと入り、デカールもぴったりと貼りつくので、下地として吹いておくと失敗しにくくなりますよ。
“いさきち”のイチ押し!
30年近くガンプラを続けている“いさきち”ですが、実は、トップコートを使い始めたのは、数年前からなんですよ。
マット仕上げにしたいときは、ツヤ消しクリアーを吹いたりしてはいましたが、[トップコート]っていう考えではありませんでした。でも、今では最終工程として欠かすことのできないものとなりましたね。
そんな“いさきち”が使っている、お気に入りのイチ押しトップコートをご紹介します。
エアブラシでトップコートをするようになってから、缶スプレーは使わなくなりましたが、素組みや部分塗装で仕上げたい方には、手軽にできる[プレミアムトップコート]が断然おすすめ。まるで全塗装したような仕上がりを手に入れることができますよ。
エアブラシを使う場合は、クリアー塗料になりますが、滑らかなしっとり感、薄くてもしっかりとした表面が作れる[スーパースムースクリアー][セミグロスクリアープレミアム]がちょっと高価ですがイチ押しです。1度使ってみてもらえれば、違いに驚くこと間違いないですよ。
ちなみに、“いさきち”はコーティングの強度アップを狙って[セミグロスクリアープレミアム]と[スーパースムースクリアー]を2:1で混ぜて使っています。効果のほどは検証してませんが…(笑)
ガンプラへのトップコート正しい使い方
トップコートを失敗しないようにするには、どう使えばいいのかな?
最後の最後で失敗したら、悔やんでも悔やみきれないもんね
最終工程なので、ここでの失敗は致命的。失敗しない方法を解説します。
下地の準備をしっかり行う
トップコートを塗る前には、塗装面がちゃんと乾いているかをしっかりチェックしときます。ここで言う下地は本塗装のことですよ。
乾きが甘いと、トップコートの下で溶剤が揮発していくことになるので、ムラが出る場合もあるんです。
特に水性塗料やエナメル塗料を使っているときは、1日くらい乾燥時間をとっておくと安心感が違いますよ。
早く乾燥させたい人は、乾燥機を使うのも手ですね。
最後の仕上がりを左右するひと手間ですから、ここはちょっと気をつけたいところです。
乾燥機についての記事はこちらでもご紹介しています
塗装するときの環境に気をつける
トップコートを塗るときって、湿度や温度にも気をつかうのが失敗しないポイントなんですよね。
湿度が高いと[カブリ(白化)]っていう現象が起きて、仕上がりが白っぽく曇ってしまうことがたまにあるんです。
せっかく一生懸命作っても、台無しになっちゃうと悲しいので、なるべく湿気が少なくて風通しがいい場所で作業するのがベスト!もし湿度が高い日だったら、無理して塗らないのがいちばんです。
どうしてもその日でなければ…って場合は、エアコンで湿度を下げるのもいいですよ。
いずれにしても、焦らず、タイミングを見計らうのがきれいな仕上がりのコツといえますね。
スプレータイプは薄く何度か重ね塗りする
スプレータイプのトップコートを使うときは、エアブラシ塗装以上に薄い重ね塗りを意識する必要があります。
つい「厚めに塗ったほうが早いし、キレイかな?」って思っちゃいがちなんですが、厚塗りするとムラや垂れになりやすいんですよね。
上手く塗るコツは、少しずつ塗り重ねること。
塗装方法のポイントを解説します。
- 塗装前に、必ず缶をよく振って、中の塗料をしっかり混ぜ合わせます。
また、缶が冷えているとエア圧が下がるため、少し温めておくと、圧が安定します。 - 吹き始めに気をつけて、スプレー缶を15〜20cmくらい離し、軽くシュッと吹き付けるといい感じに仕上がります。
スプレーは止めずに均一な速さで動かしながら吹くのがポイント。吹き終わりはパーツにかからないところで止めます。 - とにかく焦らず、ゆっくりていねいに何度か重ねれば、納得いく仕上がりになりますよ!
塗装についての記事はこちらでもご紹介しています
ガンプラトップコートでよくあるトラブルと対処法
ガンプラに合うトップコートを選んだり、ちゃんとした方法で吹き付けても、失敗しちゃうこともあるよね
できれば失敗しないのがいいけど…
そうなったときにどうすればいいのかを知っていれば、ダメージも最小限にすることができるよ!
そんなリカバリー方法をご紹介します。
白化(カブリ)の原因と対策
トップコートを塗ったときに起こる【白化(カブリ)】って、本当に困りますよね…特に湿度が高いときに起こりやすくて、せっかくきれいに塗ったのに、白っぽく曇ってしまう現象。
これは、塗装が乾燥するときに、気化熱でパーツが冷えて、空気中の水分が塗装面についてしまうのがカブリの原因だそうです。
これを防ぐには、
- 作業する前に部屋の湿度を確認して、高ければ中止する
- パーツ自体を温めておく
- うすめ液にリターダーを追加する
- 薄く数回に分けて重ね塗る
といった対策をしておくと、起こりづらいですね。
もし白化してしまっても、あわてなくて大丈夫!
よく乾燥させてから、カブった部分をメラミンスポンジや1000番くらいのサンドペーパーなどでこすり取り、もう一度、薄く重ね塗りすると修正することができます。
ちょっと手間はかかりますが、その分きれいに仕上がるので、ぜひ試してみてくださいね。
垂れやムラができた場合のリカバリー方法
垂れやムラを防ぐには、とにかく厚塗りしないこと。
一定の速さで手を動かし、同じところでずっと吹き続けるようなことをしなければ、厚塗りにならず、結果として垂れ・ムラは起こりませんよ。
あとは、エアブラシならエア圧を高くしすぎない、吹き付ける距離を近づけすぎないなど気をつければ大丈夫です。
もしトップコートが垂れたりムラになってしまったときは、ちょっと手間だけど、しっかり乾燥さてからサンドペーパーで軽く磨くときれいに直せます。
このとき、目が細かいサンドペーパー(1,000番くらい)を使うのがポイント!強く磨くと下の塗装自体も削れちゃうので、そこは慎重に。
サッと磨いたら、もう一度薄くトップコートを塗り直せば、ムラも目立たなくなります。
塗装が剥がれやすい場合の改善策
トップコートがどうしても剥がれやすいときって、実は塗る前の準備がうまくいっていないことが多いんです。
コーティング前のパーツを素手で触ったりとかしてませんか?手の脂がついちゃいますよ。
脂がついてると、塗料の食いつきが悪くなってしまいますので注意です。メガネ拭きのようなマイクロファイバーや、アルコールでサッと拭けばOKですよ。
また、本塗装自体が剥がれている場合もあります。
そんなときは、塗装する前に[サーフェイサー]を使って表面をなめらかに整えておくと、塗料がしっかりくっついて剥がれにくくなりますよ。
それと、トップコートを厚く塗りすぎると、逆に剥がれやすくなることもあるので、薄く均一に何度か重ねるのがコツです。
吹き始めは、少し遠めから吹き付ける【すな吹き】という方法で始めると、粗目についた塗料のおかげで食いつきが良くなり、剥がれの予防になりますよ。
ちょっと手間をかけるだけで、失敗の可能性が減るので、お試しください。
修正にも使うヤスリをご紹介
まとめ
トップコートは、ガンプラの完成度を爆上げしてくれる超重要な仕上げ工程です。
作品の雰囲気やイメージした質感に合わせてトップコートの種類を選んで、正しい方法で吹き付ければ、塗装面をしっかり守れるし、圧倒的な仕上がりを体感できます。
ツヤあり、ツヤ消し、半光沢の3種類があるので、それぞれの特徴と自分の作品にピッタリのトップコートを選ぶことで、自分のガンプラがまるでプロモデラーが作ったみたいに美しく仕上がり、魔法のコーティングに驚きますよ!
それでは、
Let's enjoy Gunpla more!
ガンプラは作ることに醍醐味がありますが、さまざまな理由で作ることができない
という方もいらっしゃいます。
でもガンプラはカッコよくて好き!!
飾って眺めながらお酒を飲みたいよ!!
そんなご要望にお応えしたくてガンプラ制作代行を始めました。
お任せ制作からご希望のオリジナルガンプラまで可能な限りご対応させていただきます。
お気軽にお問合せください。
ヤフオク出品もやってます!
“いさきち”が作成した完成品をたまにヤフオク出品しているときがありますよ~
良かったらのぞいてみてくださいね。