あなたはガンプラのディテールアップに挑戦したことはありますか?
ガンプラの魅力は、そのスタイルだけでなく自分だけのオリジナルカスタマイズでさらなる
魅力を引き出せることですよね。
そこで今回は、ガンプラディテールアップのコツを“いさきち”の実体験からお届けします。
ガンプラディテールアップのコツを知りたい!
ガンプラをもっと楽しみたい!
そんなあなたは必見ですよ!
ディテールアップのポイントやカスタマイズ方法、そして“いさきち”が愛用するツールなどをご紹介します。
あなたのガンプラが、より一層カッコよくするためのヒントがここにあります。
一緒にガンプラの新たな世界に踏み出しましょう!
ガンプラディテールアップのコツ 基本ポイント
ガンプラは【機動戦士ガンダム】シリーズに登場するMS(モビルスーツ)などの架空兵器を、キャラクターキットのプラモデルとして発売されているわけですが、それぞれしっかりとした機体設定がされていることで、あたかも実際にある兵器のようなリアルな設定となっています。
そこがたまらなく魅力的なんだよ!
とはいえ、プラモデルでは細かい部分で設定画のように再現できないところもあります。
特に“いさきち”が愛している、HGシリーズは完成品が200㎜にも満たない大きさなので、ディテール自体も相当細かく、再現しきれないのも無理はありません。
それでもあそこまで再現されているのはガンプラだからだよね~
だがしかし、リアルに再現したくなるのがモデラーというもの。
ここでは“いさきち”が考えるディテールアップをする上でのポイントやコツをお伝えします。
ディテールアップの第一歩
ディテールアップを簡単にできるところから考えてみると、
- ガンダムデカールやコーションデカール(注意書きデカール)貼り
- ディテールアップパーツへの交換
- 元々あるディテールの彫り直し(穴あけ・スジ彫り)
といったところがお手軽なディテールアップになります。
ディテールアップパーツの活用
腕があがってくると、プラ棒やプラ板などを使いパーツを自作することもできます。
しかしそこまでいくには少し経験が必要で、簡単にできるものではありません。
そこで便利なのが、ビルダーズパーツやプラユニットなどのディテールアップパーツです。
それ自体がプラモデルパーツのなので、ゲートから切り出して接着剤で貼りつけるのが基本。
キットのパーツと交換したり、オリジナルで追加したりの改造を楽めます。
よりリアルな形状にするのが、ディテールアップパーツへ交換する目的になりますので、パーツは元のキットより細かいディテールが入っているリアルな作りとなっています。
こういったパーツで簡単にカッコよくディテールアップができるので、上手に使うといいですね。
ディテールアップパーツの詳しい記事はこちらでご紹介しています
彫り直しディテールアップは焦らず、少しずつ
リアルな表現を考えた場合、ディテールがクッキリしていると、実物のようなパーツ分割をイメージさせてリアルに見えます。
赤丸のようになっているところが、パネルラインやパーツの境目ですね。
こういった部分は、キットのままだと彫り込みが浅い部分があって、境目が分からなくなっているパターンもあります。
立体物のガンプラにとって、凹凸がはっきりしないとノペ~っとしてしまい、メリハリのないディテールでリアル感がなくなってしまいます。
そこで効果的なのがラインの彫り直し。
やることは簡単で、もともと入っているラインに沿って、ニードルやタガネでなぞって深く彫ります。
上手に彫るコツは焦らず・少しずつです!
それでは、やり方を解説しますね。
くぼんでいるラインに、スジ彫り工具の刃先を当てます。
ラインに沿って工具を引いていきます。このとき重要なのが力加減。
絶対に力を入れてはいけません。
表面を触れるように優しく・ゆっくりとなぞっていきます。
数回なぞると、徐々に彫れていきますので、深く彫れてきたところで少しだけ押し付けながら彫り進めます。
ここでも無理な力はいりませんよ。
刃がズレないくらい彫れたら、十分深く彫れているので程よいところで終了します。
これで彫り直し完了です。
画像では分かりづらいですが、スジ彫りの底が平らになって、少し幅が広くなりました。
その後スミ入れをすれば、ラインがクッキリしてパーツごと分かれているディテールとなりますよ。
彫るだけでリアルカッコよくできるのが彫り直しなんです。
ディテールアップツール紹介
ディテールアップでよく使う工具は…
- ピンバイスとアタッチメント
- スジ彫りツール
- サンドペーパー
各ツールを解説しますね。
ピンバイスとアタッチメント
“いさきち”も使ってる、ゴッドハンド パワーピンバイスとスピンブレード・ビットブレード・ドリルビットの組み合わせ。
このシリーズいちばんの特徴は、全て3㎜軸のコレットチャック型ピンバイスに対応していること。これが使いやすいんです。
先端ビットって、ひんぱんに交換するんですよね。
ドリルにしてもブレードにしても、サイズがいろいろあるので0.5㎜の次は1.0㎜にして…みたいな感じで交換することはよくあります。
だから同じピンバイスで、いろんなサイズが使えるのは地味にうれしいところですね。
そして同じ軸サイズのスピンブレードとビットブレードがまた便利。
スピンブレードはくるくる回して円形の穴を彫る先端ビット
ビットブレードは彫刻刀と同じように使うものですが、刃先の幅が1.0~3.0㎜の0.5㎜刻みで作られているので、正確な幅で彫れるところが特徴です。
また丈夫な刃先なので、多少荒く使っても刃こぼれしづらく切れ味抜群なのも特徴になります。
ビットブレード
基本的に彫刻刀のような使い方をしているのですが、サイズごと刃先幅が、正確に作られていることがポイントです。
たとえば2㎜の刃先ならそのまま垂直に刺せば2㎜の直線ができあがり。
これを縦2本、1㎜で横に2本入れれば2×1の長方形ディテールができます。
さらに長方形の中を彫れば、■の凹ディテールになります。
アーマーの端によくあるディテールですね。
このようにビットブレードは、正確な寸法のディテールを彫ることができてとても便利。
オリジナルで凹ディテールを彫るときによく使う方法ですね。
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ドリルビット・スピンブレードはこちらの記事で紹介しています
スジ彫りツール
スジ彫りカーバイト
ファンテック 斬技シリーズのスジ彫りカーバイトです。
タングステン製の非常によく彫れるスジ彫りツールですが、硬すぎて粘りのない金属なので、ちょっとしたことですぐに刃が欠けます。
しかし割と模型店で手軽に入手できて、価格もお手頃なのがGoodですね。
BMCタガネ
こちらはスジ彫りツールとしては有名な、スジボリ堂のBMCタガネ。
ちょっと前までは、かなり入手困難で見つけて買えたらラッキーぐらいの状態でしたが、最近は買いやすくなりました。
BMCタガネもタングステンですが、使用感としてはスジ彫りカーバイトより粘りがあって、欠けづらいように感じますね。
他にもGSIクレオスのMr.ラインチゼルもあります。
こちらはかぎ状になっている刃を引いて、直線を彫ることができるのですが、引っ掛かりを感じることが多くて最近は使っていません。
サンドペーパー
サンドペーパーは表面処理でお馴染みですがスジ彫り後のバリ取りにも使います。
スジ彫り後のバリとは…
画像赤丸内のように、スジ彫り後にできるケバケバした削り跡のことで、このままにしておくと切り口が荒れた状態になっていて、きれいな塗装ができません。
バリ取りの方法は、スジ彫り溝に添ってサンドペーパーをかける、またはデザインナイフの刃先で力を入れず、スジ彫りのふちを削り取っていくとバリがきれいに取れます。
最後に全体的に表面をやすりがけします。
以上できれいなスジ彫り完了です。
ヤスリ(サンドペーパー)の詳しい記事はこちらから
ガンプラディテールアップの実例
それでは“いさきち”が実際やっている加工実例をご紹介します。
パーツの細部を強調する方法
ディテールアップのコツでお話ししたように、もともとあるパネルラインを追い彫りすると、境目がくっきりしてディテールがより精巧になります。
加えて、例えばジムヘッドにあるような頭部バルカン部分を追い彫りすると、一体成型されているバルカンが、別部品のように浮き出て見えませんか?
⇒
バレル内も開口していますが、このようにちょっとしたところを掘り込むことで、よりリアルなガンプラにすることができるんですね。
カスタムパーツを組み込む
カスタムパーツはさまざまありますが、簡単にできるものから挑戦してみるといいですね。
特にガンダムデカールやコーションデカールを貼ることで、実在する兵器のようなリアルさを演出できちゃいます。
続いてディテールアップパーツのNEW U・バーニア【丸】を使ったバーニア交換
⇨
さすがにこれだけのハイディテールだとリアル感増すね~
このような感じで、実在する兵器のような雰囲気が出せるとカッコいいですよ。
スジ彫りの参考になるもの
“いさきち”がスジ彫りするとき、参考にしているものは主に3つ。
- 模型雑誌
- MS設定画
- ゲームCG画像
模型誌はそのままですが、やっぱりプロモデラーの作品をお手本にするのがいいですね。
スジ彫りの形やバランスは、まさに“いさきち”が目指すところであり最高のお手本になります。
MS設定画は、細かい設定まで書かれていることが多いので、
ここはこうなっているんだぁ
と気づくことがよくありますね。
そしてガンダムバトルオペレーションのように、リアルに表現のされたCGゲームのMS画像。
よく見ると、マンガやアニメの設定にないディテールが書かれていることがあり、この画像を参考に彫っていくと、またひと味違った仕上がりになります。
以上のようなものを参考にスジ彫りすれば、自分で考えるより時短で精度の高い作品になりますよ。
ガンプラディテールアップで驚きの変身!いさきち流改造のコツまとめ
それぞれのディテールアップが、ガンプラの仕上がりに大きく関わってくるものです。
情報量が多くなれば、それだけ精密感が増していき、実際の兵器感を出すことができますよ。
まとめ
- 上手なディテールのコツは実際の兵器をイメージしてみること
- ディテールアップパーツは初ディテールアップに最適
- ディテールの追い彫りは焦らず、少しずつやると上手くいく
- ディテールアップで使うツールは、ピンバイス・スジ彫りツール・サンドペーパー
- スジ彫りの参考になるのはプロモデラーの制作例、アニメやゲームの設定画がベスト
素組みも楽しいのですが、慣れてくるとちょっと物足りなくなるものです。
まずは簡単にできることから始めて、あなたのオリジナルガンプラを作ってみるのもいいのではないでしょうか?
ますますガンプラが楽しく思えること間違いなしですよ!
それでは
Let's enjoy Gunpla more!
ヤフオク出品もやってます!
“いさきち”が作成した完成品をたまにヤフオク出品しているときがありますよ~
良かったらのぞいてみてくださいね。